あの日とその日

自死遺族 私の胸の中

思い出せなくなるその日まで

世界で一番大事な人がいなくなっても日々は続いてく

思い出せなくなるその日まで

何を見て何をして息をしていよう


ヒラヒラ舞い散るこの雪も季節も

せめて貴方が側にいれば

今では

ただ冷たくて邪魔くさいだけね


寒いねって言ったら

寒いね

って聞こえる


あれは 幸せだったのね


例えばあなたといた日々を

私の記憶の全てを消し去ることが

出来たとして


もう それは 私ではないと思う

幸せ ひとつも分け合っていたのだから


私の半分は あなたで

貴方の半分は私で できていたのね


それなら


こんなに苦しいのも

涙が出るのも

仕方ない事だね